ルイ14世の好物のアスパラガス、現代にも通じるロココのお料理

こんにちは!

昨日の記事でご紹介した、

アスパラガスのお料理、すごく反響いただいていて、

とっても嬉しいです!

「アスパラガスの王冠風、サーモンのムース」

”Asperges en couronne,mousse de saumon”

元々、アスパラガスというのは、

ヨーロッパではとても大切にされていて、

「春の宝石」とも表現されているくらいです。

映画、「マリーアントワネット」でも、

アスパラガスがふんだんに使われたお料理が登場していましたね!

ルイ14世という人が、元々とっても熱心な園芸家で、

ヴェルサイユ宮殿の敷地内の菜園には、

アスパラガスが6000本も植えられていたそうです。

そのひ孫のルイ15世の愛人もアスパラガス好きは受け継がれていて、

公妾ポンパドゥール夫人がアスパラガスのルセットを残しているともいいます。

そのアスパラガスを王冠のように形取ったという、

昨日ご紹介したお料理は、そんなお料理なんです。

真ん中には、スモークサーモンのムース。

ムースというのは、元々貴婦人のために考案されたお料理なんです。

当時、貴族の女性が口をもぐもぐさせて食べるのは、

「はしたない」

と思われていたのです。

スモークサーモンは、昔(冷蔵庫がない時代)に大量に獲れた鮭を保存するために考案された、調理法です。

現代においては、鮭に香りを付けるために、スモークするのですが、

当時は、保存法でした。

ですから、フランスのロココの時代にも

このようなルセットに似た料理があったのではないかしら?と思いながら

作っています(^^)

そんなうっとりと夢のあるお料理なのです。

お料理をおもてなしされる時、

こんな逸話も一緒に会話に交えながら

ふるまうと、

一層お料理が素敵と思っていただけるかもですね。

食べていただく方も

「こんな素敵なお料理を食べることができた!」と、

ずっと記憶に残っていると思います。

それって、お料理をもてなす側にとってとっても大切で、

きっと、それっておもてなしへの「感謝」に繋がると思うんですね。

それは、作る方にとっても快感になること間違いなしです。

しかも、難しい工程ではありません。

とってもおすすめなお料理ですので、

ぜひおもてなしに取り入れていただきたいと思います!

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投稿者: kumikohirano

<自己紹介> 料理家。家族を喜ばせるフレンチ、スーパーで買える材料で作れるフレンチというコンセプトで活動中。一年ほど前から、より健康的であり、美しくなれるフレンチとして低糖質、薬膳を取り入れた料理教室も開催中。 見た目や味で誰をも魅了するレシピ、また旬を大事にしたレシピ開発に力を注いでいる。 <経歴> 学生時代から、数々の著名なフランス料理教室に通い、行く度ごとにフランス料理の美味しさと奥の深さに感動を覚える。最終的に、パリに本校のある、ル・コルドン・ブルー料理課程を修了し、ディプロムを取得。 10年ほど前に通っていたホテルのワインセミナーにおいて、「料理をワインとともに嗜むと、料理の旨みがさらに増す」ことに驚いたことからワインに傾倒し、2004年にワインエキスパートの資格を取得。その後アカデミー・デュ・ヴァンでの勉強を経て、2015年3月、WSET中級という、世界共通のワイン資格も認定される。

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