「幸せになるおもてなし」過去の大失敗の巻

こんにちは!

毎日、ポンコツなおもてなしのお話を

しております。

美味しい=感動

そう思っています。

映画など観て感動すると、

誰かに教えたい!そう思うではないですか。

美味しいも私は同じで、

この美味しさを誰かに教えたい!

共有したい!

そう思います。

教室で生徒さんが味わって食べてらして、

「これ、家で作ります!」

とおっしゃったとすると、

(はは〜ん)

それはきっと、

ご家族とその美味しさを共有したい!

そう思われたんだろうと拝察します。

昔、自分が作った、お茶漬けに感動したことがありました。

お茶漬けのりをかけて食べるお茶漬けではないですよ。

鯛茶漬け、だったかしら?

もちろん一から作ったもので、

鯛の切り身をのせて、鰹出汁だったかをかけて。

実はあまりよく覚えていないのですが。

そのお茶漬けの美味しさをお友達と共有したい!

そう思いました。

なので、次のおもてなしの会は私の番だったのですが、

(持ち回りでおもてなし会をしておりました。

ママ友さんと。もうかれこれ20年前の話です)

もうそれが楽しみで楽しみで。

最後のトリにお茶漬けを出して

ちょっとサプライズ的に演出してみようと思ったのです。

確か、いつもはフレンチ系のお料理だったので、

「今日は和なのね!」って

驚いてもらおうと目論んでました。

お茶漬けって一歩間違えると大衆的ですが、

私はその鯛茶漬けをとっても「粋!」って捉えていたんですね。

そして、その日が来て、

お茶漬けに欠かせない、

「わさび」を忘れないように持っていって、

無事、最後にお茶漬けを出したんです。

もう、ワクワクが止まらなくて、

私は終始ソワソワ。

で、食べてもらう前にワサビをチューっと

出して、

「さあ!どうぞ!」

って言って皆様に食べて頂きました。

ところが、

「何コレ!!辛くて食べれない!」って

みんな箸を置いちゃったんです。

びっくりして、

「どうしたの?」って尋ねると、

「ワサビ!かけすぎ!」って

言われてしまったんです。

すごい大失敗。

そのお茶漬け、

食べてもらえなかったんです。泣

今でもたまにですが思い出すくらい、ショックな出来事です。

張り切り過ぎたのが原因でしょうか。

ワサビは各自で好みの量を出すべきですね。

またはすりおろすとか。

そんな学びになりました。

失敗もあります。

そのショックは計り知れません。

私はその日以来、

ワクワク、ソワソワを控えめに抑えています。

冷静に、冷静に。

そして、

何が起こるかわからないので、

喜んでいただける期待感を

8割くらいに抑えています。

喜ぶのは私の方ではなく、

お客様なのだから、

私はしゃしゃり出ない、

とも思います。

自分が喜ぶのは、

お客様がきちんと帰途に付かれて

無事お家に着いて、連絡をいただいてから。

「幸せになるおもてなし」って、要するに

達成感なんですね。

そう言うことなんです。

もちろんその後で信頼関係が濃くなったり、

評価が上がったり、

お礼をしてもらったり。

次の準備でワクワクしたり。

素敵なことが待っているのも事実です。

失敗が怖いから

おもてなししない、それはちょっと違います。

失敗したからこそ、

場が和むこともありますし、

失敗を目の敵にすると

挑戦できず、成長できる素晴らしい機会が失われます。

それはどんなジャンルでも言えることではないでしょうか。

成長できない人生なんてつまらない。

いずれにしても世の中を楽しいことだけ!にするのは

無理なんです。

今日は、そんな「失敗」について

かんがえてみました。

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投稿者: kumikohirano

<自己紹介> 料理家。家族を喜ばせるフレンチ、スーパーで買える材料で作れるフレンチというコンセプトで活動中。一年ほど前から、より健康的であり、美しくなれるフレンチとして低糖質、薬膳を取り入れた料理教室も開催中。 見た目や味で誰をも魅了するレシピ、また旬を大事にしたレシピ開発に力を注いでいる。 <経歴> 学生時代から、数々の著名なフランス料理教室に通い、行く度ごとにフランス料理の美味しさと奥の深さに感動を覚える。最終的に、パリに本校のある、ル・コルドン・ブルー料理課程を修了し、ディプロムを取得。 10年ほど前に通っていたホテルのワインセミナーにおいて、「料理をワインとともに嗜むと、料理の旨みがさらに増す」ことに驚いたことからワインに傾倒し、2004年にワインエキスパートの資格を取得。その後アカデミー・デュ・ヴァンでの勉強を経て、2015年3月、WSET中級という、世界共通のワイン資格も認定される。

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